ツクモのRTX 5080が安いのは定食屋と同じ理由

定食屋の値札は、なかなか上がらない。材料費が上がっても、メニューを刷り直すのが面倒だからだ。

この面倒くささには名前がある。経済学ではメニューコストと呼び、1985年にマンキューが論文を書いた。定食屋の貼り紙で、学術誌に論文が1本載っている。

同じことがPCの値札で起きているとしたら、一番古いメニューを出している店はどこか。

同じヤマダで6倍違う

実質グラボ価格が単体より安いPCの割合は、店ごとにこうなっている。

店RTX 5080で安い機種全体で安い機種の割合
ツクモ7 / 734.2%
ドスパラ46 / 1875.8%
FRONTIER2 / 215.6%
マウス0 / 190.9%

ツクモはヤマダデンキの運営で、FRONTIERを売るインバースネットもヤマダの子会社だ。親が同じなのに6倍違う。

実物を見たほうが早い。ツクモのRTX 5080から得な順に3台並べる。

2026年11月2日時点の値段です。

ツクモ

GeForce RTX 5080 16GB搭載PC

Ryzen 7 9800X3D・メモリ64GB・SSD 2TB

ゲーミングPC G-GEAR GE7A-L261BH/CP5 Ryzen7 9800X3D /RTX5080 /64GBメモリ /2TB SSD /WiFi7+Bluetooth対応

グラボ単体の最安 ¥332,980

実質グラボ価格¥281,189

¥51,791 おトク!

PCまるごと¥569,980送料込み

ツクモで見る
計算の内訳(部品 ¥288,791)

2026年11月1日時点の値段です。

ツクモ

GeForce RTX 5080 16GB搭載PC

Ryzen 7 9800X3D・メモリ32GB・SSD 2TB

ゲーミングPC G-GEAR GE7A-L261BH/CP6 Ryzen7 9800X3D /RTX5080 /32GBメモリ /2TB SSD /WiFi7+Bluetooth対応

グラボ単体の最安 ¥332,980

実質グラボ価格¥291,419

¥41,561 おトク!

PCまるごと¥519,990送料込み

ツクモで見る
計算の内訳(部品 ¥228,571)

2026年11月1日時点の値段です。

1台目はRTX 5080が単体より¥60,864安くなって¥272,116になる。単体を買うと、この差額でSSDとWindowsが買える。

RTX 5080の値札だけが古い

ではツクモは何でも安いのかというと、そうでもない。ほかのグラボでは、隣のFRONTIERに負けているものがある。

グラボ単体の最安ツクモの実質FRONTIERの実質
RTX 5060 Ti 8GB¥94,800¥64,217¥75,305
RTX 5070 12GB¥156,800¥152,006¥142,390
RTX 5070 Ti 16GB¥239,800¥241,409¥212,390
RTX 5080 16GB¥332,980¥272,116¥275,267

ツクモの中で見ると、単体より安い機種はRTX 5070が8機種中1機種、RTX 5070 Tiは4機種中0機種。それがRTX 5080になると7機種中7機種に跳ね上がる。

RTX 5080は発表時の¥198,800から単体の最安が¥332,980まで上がった。店で一番高い材料が、一番急に値上がりした形だ。しかもこの7機種はメモリ32GB以上で、部品代だけで20万円を超える。材料が全部値上がりした店で、ステーキ定食の値札だけが先月のまま残っているように見える。

FRONTIERの最安も¥275,267で、ツクモとほとんど変わらない。違うのは残りだ。FRONTIERのRTX 5080で単体より安いのは21機種中2機種しかない。

FRONTIERのURLには「Oct5」と付いた機種がある。10月の第5弾に見える。毎月のようにメニューを刷り直している店なら、古い値札は1枚か2枚しか残らない。品数の少ないツクモは、値札に手を入れる機会がそもそも少ないのかもしれない。

ツクモがいつメニューを刷り直すのかは分からない。

なお、ツクモはまだ当サイトのアフィリエイトに入っていないので、ここから買われても私には1円も入りません。

注記

・値段:2026年11月1日に確認した送料込みの税込価格で、メモリ16GB以上で買える機種を数えました。
・表の実質の値段:店ごとの最安の機種の値
・計算:計算方法